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徒然なるままに考えていることなどを書いていくブログ

同棲をはじめて半年くらい経過した

今年の初夏あたりにパートナーと一緒に住み始めて、早半年が経過した。もともと一人暮らしだった二人が一緒に住み始めるので、当然さまざまな課題に直面した。それらの一部について、自分たちの解決策とともにブログに書いておく。

家計管理

一番問題だったのがこれだった。昔からよくあるパターンだと、家事をする側が銀行口座等を一元的に管理して、もう片方が小遣い制になるというものがあるが、自分たちは一人暮らし経験が比較的長く、お互い自由に生きたい人間なのでこのパターンは肌に合わなかった。そこで、なにを達成したいかというところから考えることにした。

ざっと挙げられた前提条件は以下。

  • パートナーとは個人的な出費以外の費用を折半したい。逆に言えば趣味への支出は完全に自由に行う代わりにお金を折半したり貸し借りはしたくない。
  • できる限り運用コストは減らしたい

これらを鑑みた結果、パートナーとの共有の貯蓄用口座をつくり、そこから共通の費用を折半する運用を目指すことにした。

この目標を実現できそうなものについて、以下のようなものを検討した。

家族カード

クレジットカード業界には家族カードというものがあり、これにより別々のクレジットカードを単一の銀行口座へ紐付けができる。そのため、銀行口座をどちらかの名義で開設し、お互いのメイン口座からその口座へ送金を行えばやりたいことが実現できる。 しかし、この家族カードは基本的にどのイシュアーも戸籍上の家族である必要があり、しばらく結婚する気のない自分たちにとってはそもそも使うことができなかった。

バンドルカード、Revolut などのプリペイドカードが発行できるサービス

これらには共通口座という概念がないので、そもそも今回の目的には合わなかった。Revolut には割り勘機能があるが、日常的な支払いをすべて割り勘にするのは面倒なので見送った。

かぞくのおさいふ

共通の口座にチャージし、別々のプリペイドカードから支払いができるサービス。一見やりたいことは達成できそうだったが、プリペイドなので出金はできず、残高を引き出したいときに困りそうだった。また、「家族」の定義が曖昧で、同棲で利用できるサービスなのかが判別できなかったので見送った。

www.smbc-card.com

Kyash 共有口座

最終的に選んだのは Kyash の共有口座という機能だった。各々が Kyash に登録して共通の口座を作成することで、その口座から支払いができる。この口座は資金移動口座なので口座から銀行への引き出しや自口座への移動といったことも自由にでき、貯蓄用途としても使えるのが大きかった。また、Google Pay や Apple Pay から QUICPay として設定でき、リアルカードを発行すれば Visa タッチ決済対応のプリペイドカードも発行できるので、日常のだいたいの決済で Kyash 経由の支払いができるのも大きなメリットだった。

共有口座から決済を行うと、カテゴリータブから支出の内訳が見れなかったり、自口座への自動振込はできても共通口座への自動振込はできなかったり、細部で不便な点はあるが、あまり大きな問題ではないので今の所 Kyash から乗り換える予定はなさそう。

www.kyash.co

住む家に関してもそれなりに検討した。まず、前提として以下があった。

  • 賃貸であること
  • 東京かつそれなりにアクセスが良いこと
  • 2LDK 以上であること

お互いもともと東京 23 区内に住んでいたので、あまり大きな環境の変化は避けたかった。また、自身は基本的にフルリモートで仕事をしているが、パートナーはリモートと出社を併用して仕事していたので、住むエリアについてはパートナーの職場へのアクセスも考慮に入れた。自身の職場へのアクセスは特に考慮していなかったが、結果的に自宅から 30 分未満で行けたのでラッキーだった。

また、お互い一人の時間を大事にしたい性格なので、個室のない 1LDK 以下は論外だった。そのため、最初から 2LDK 以上のみを選択肢として考えた。1LDK 等に比べて家賃が高くなるのはわかっていたが、もともと一人暮らししていたときも職場へのアクセスを最優先に考えてそれなりの家賃を払っていたので金銭面に関してはあまり気にならなかった。この選択は結果的に大正解だった。お互いリモートで働く際に声がもう一方へ漏れることはないし、個室があることで手軽に一人になれて良い。

賃貸に関してはあまり本腰を入れずに探していた期間も含めるとおおよそ半年くらい検討していた。Web 上で住みたいエリアを決め、実際に遊びに行ってみることで雰囲気をつかみ、最終的に地元に根付いた良い不動産屋を見つけて今の家を紹介してもらった。決めた家は 2LDK+S で、他の同じ条件の賃貸と比べると一回り家賃が安く、仲介手数料も 0.5 ヶ月だったので非常に良い買い物だった。家が広いと開放感があり、それだけで日々のストレスが軽減されている気がする。

半年住んでみて、家自体にはまったく何の問題も感じないものの、最近では 3LDK 以上の家に住みたいと思ったり、猫を飼いたいと思っているのでそろそろマンションを購入することも視野に入れていろいろ情報収集している。

家具・家電

家具はお互いの所有していたものをそれぞれ持ってきて使っており、新しく買ったものはほとんどない。家電類は重複してしまうので、基本的にどちらか一方のものだけを新居へ持ってきた。

ただ、唯一冷蔵庫だけは新居へ引っ越してから買い替えた。お互い結構な頻度で自炊をする人間なので、単身向けの冷蔵庫だとすぐに食材で一杯になってしまっていたが、買い替えてからはかなり余裕が出て食材管理が一気に楽になった。正直今年一買って良かったものだと思う。

情報共有

共同生活をする上で、さまざまな情報を共有する必要があるので、そのあたりも検討した。

まず、いろいろなメモを集約する場所として Notion を使った。Android/iOS ともにアプリが提供されており、非エンジニアでもある程度直感的に使えるのが良かった。 Notion では、たとえば個人のメモを書いておいたり、引っ越しの際の TODO 管理、月々の共有口座への入金額を算出した際のログなど、雑多な情報を集約している。

スケジュール管理としては Google カレンダーを使った。専用のカレンダーを一つ作り、共有したい予定をそこに作成している。

まとめ

これらの検討はいずれも良い選択で、今の所ほとんど不自由・大変な思いをせずに過ごすことができている。とはいえまだまだ改善の余地がある運用負荷があるので、エンジニアらしく効率化・自動化していきたい。